top of page

宙宙ワークショップ。『線をみつける、線とあそぶ -OUT OF SCHOOL-』に参加しました。



先日、浜松市鴨江にある鴨江アートセンターで行われたワークショップ 線をみつける、線とあそぶ -OUT OF SCHOOL- に参加してきました。

今回の記事はワークショップのレポートです。


ファシリテーターはアーティスト宙宙(ChuChu)です。


さて『宙宙』とはいったい何者なのでしょう?

宙宙とはアーティストの名前。

しかし、核となるアーティストは存在するものの、その作品はそこに居合わせる人や物、その場所(光や風)によって影響を受けながら作品は生まれていきます。

そのため『宙宙』とは個人のアーティストを指すのではなく、その繋がりを全て含めて『宙宙』と呼ばれます。

なので、今回のワークショップに参加した僕も私も貴方も、あるいはこの記事を読んでくれている皆さんも『宙宙』の一人なのかもしれません。



『線をみつける、線とあそぶ』と題されたワークショップ。

線なんて鉛筆でヒョイとひけばソレが線。

幼稚園児だって知っているし描くことができる「線」という題材は地味で渋いテーマですが、アーティスト宙宙は『線』というシンプルな素材が、人それぞれで全く違う表情を表情を持っていることや、世界に考えられないほど数多くの線が存在していること、ソレを発見するのが楽しい事を知っています。


まず、線って言われてどのようなモノを想像しますか?

定規をあてて書いた水平や垂直の直線? 美しい弧を書いた曲線?

それも魅力的な線ですが、自然には山や木、草、岩や石、生物、身体、世界には数多くの線が存在します。

このワークショップでは、自由な線を発見し、楽しんで行きます。



当日は、夏休み期間の平日の昼間とあって、参加者は親子でいっぱいです。

(そういうjimottomall編集長タテイシも子連れでの参加です。)

参加者はA・B・C・Dの4チームに分かれ、『線』というものに向き合います。



長い棒の先に筆をつけたものを手に持ち、歩くリズムで出来上がった線。階段を上り下りするときに、手に持ったペンを壁にあてて出来上がった線は、川の流れのように独特なリズムやウネリをかんじさせる線になりました。

利き腕じゃない方の手で丸を重ねて描いていく作業は、木の年輪のような造形を魅せたり、石や木目や床や壁のシミ汚れを線で描く作業は、この世に在るものに対して普段は気が付かない「線」の存在を意識させます。

それ以外にも髪の毛を抜いて貼って比べてみると、みんな個性的な線の持ち主だったりと、「こんな感じかな?」と想像したのとは少し違う、人の数だけの個性がある線が産まれていきます。


グループごとの線を集めると、大きな川のようになりました。



宙宙が与えてくれる世界は、普段見ている世界をもっと見ること。

もっと見た上で、もっと想像すること。その想像した世界を楽しむことだと僕は思います。

鴨江アートセンターの床に三日月のようなシミを発見っ!!

天井についた汚れは波打っていてワークショップで描いた線みたいっ!!

石はゴツゴツしていて脳味噌みたいっ!!

この発見がおもしろいです。


階段の天井に波のようなヨゴレをみつけました



ワークショップのお客さんはどうだったのでしょう。

具体的な成果のあるワークショップと違って、”感じる機会”というある意味漠然としたものを渡されるワークショップ。最後に感想を聞かれた時に割と皆んな無言になっちゃってたけど、それはそれで正しい反応ではないでしょうか。


人生の何かの弾みで「なんか変なことやったな。ありゃなんだっけ」みたいなジンワリと思い出すこともあるかもしれません。

電話をしている最中にメモ帳に何気なく描いた落書きに、魅力的な線を見つけることがあるかもしれません。

何気に見つけた木の年輪に、長い歴史を想像できるかもしれません。

すごく身近なところに宙宙の世界はあります。



人生にちょっと面白みをふりかけてくれる。普段見ている世界がちょっとミラクルを起こす。

そんな宙宙の世界に飛び込んでみたいと思いませんか?

今回のワークショップは終わってしまいましたが、またいつか浜松近辺で展示やワークショップを行う時があるかもしれません。

宙宙websiteにも展示などの情報が掲載されているので、見てみてくださいね。


 
bottom of page