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  • h-tateishi

浜松城公園の近くにある古本屋、八月の鯨へタイムスリップの旅。



浜松城公園の入り口(ホテルコンコルド浜松の交差点)を東に徒歩3分。

ひっそりとした路地裏を散歩していると現れるのが、古本屋 八月の鯨


1987年に撮影された映画「八月の鯨(原題:The Whales of August)」の題名を店名にしたこちらの古本屋さんはお店を開いてから8年目となります。

冗談まじりに「5年も続けばいいと思っていた」とお話しされる店主の三井さん。

いやいや来年で10周年…さらには15年、20年と続けていきましょうっ!!



今や古本屋といえば、BOOKOFFを代表とする新古書店が殆どになり、昔ならではの古書店は少なくなってしまいました。


しかし昭和に子供時代を過ごした著者(jimottomall編集長タテイシ)としては、古本屋の持つ本の香りや、少し暗くて迷宮のような店内や、自分の背の高さよりもずっと高い本棚や、本の背表紙に書かれた難しそうなタイトルを読んでちょっと背伸びして文系不良になったようなモゾモゾとした気分や、ちょっとエッチな本を立ち読みしてるとニラんでくる店のオヤジとか…。

(おっと、八月の鯨さんはそんな恐ろしい方ではないですよ。)

そういった雰囲気の全てにノスタルジーを感じ、学生だった頃にタイムスリップしてしまうのです。



八月の鯨さんを紹介するときに、「興味があるっ!!」「行ってみたい!!」とよく言われるのですが、説明しづらいのがその場所。浜松城公園の近くだよ〜とは言うものの、ちょっと奥まった場所にあるのでご案内しづらいのです。

浜松城公園の入り口からお店までのルートを動画で撮影したので、よかったら行ってみてくださいね。

(僕は徘徊が趣味なのですが、時間に余裕のある方はウロウロ迷子になりながら探索することもオススメします。)



少し昔のアンダーグラウンドなロックがBGMとして流れる店内は、まさに学生の頃に通っていた古本屋のイメージ。

文化批評本、アート系の本、ドキュメンタリー、宗教論、映画・演劇論の本。

難しそうな本もあるけれど、デジタル化の現代、紙の本は長く人生の相棒として付き合って行くと考えると、興味のある本をちょっとだけ背伸びして手に取ってみたら思いがけず自分の窓が開くかもしれません。

(CDも置いてあります。この店の雰囲気が好きな方は要チェック!! いい感じのラインナップです!!)


アングラ劇団「風の旅団」のポスター!! スゴイッ!!


店内にはアングラ演劇のポスターやミニシアター系の映画のチラシなどが貼られていて独特な雰囲気があります。

今の時代は街がキレイ・シンプル・合理的に変化しているなかで、その影のように小さな文化の灯火が消えかかっていることを思うと、こういう文化を大事にしているお店が地元にある事は、とても大事な事だと思います。


そんなお店の雰囲気をネットで調べてか遠方からいらっしゃるお客さんも多いそう。

関東県の方が出張のついでに寄られたり、遠くは鹿児島や宮崎からも来られたお客さんもいるとか。

地元の人には…あまり知られていないということ。それはザンネン。皆さんもったいないですよっ!! 行ってみましょう!!



珈琲もオーダーすることができます。

本をながめながらゆっくりと飲む珈琲。贅沢な時間ですね。



昔ながらの古本屋さんが好きな人もモチロン、こういう古本屋さんを知らない世代の方も一度覗いてみてはいかがでしょう。

新刊本と違って、一期一会の出会いがあるのは古本屋さんの魅力です。

自分が考えているよりもずっと色々なジャンルの本があって、それを書いて本にしている人たちがいる。

そんな事を考えると何かステキだなって思いませんか?

小さなお店ですがお気軽にご来店ください。

タイムスリップの扉は開いています。


 

八月の鯨


静岡県浜松市中区元目町110-2

営業時間/12:00頃〜18:00頃

月曜定休(他にもお休みあり。詳しくは下記SNSを確認ください)


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