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  • h-tateishi

ポップ! カオス! 自由な映像表現を体感せよ!!アンダーグラウンド・シネマ・フェスティバルがやってくる。

更新日:2021年11月15日



皆さ〜ん!! 映画は好きですか〜っ!!

いやぁ、映画って本当にいいもんですね~。

激しいアクション、重厚なドラマ、心に残る映画音楽、役者の表情。そして監督やスタッフ達の表現する事の熱量。

今は手軽なサブスクが主流ではありますが、たまに映画館に行き、暗い闇のなかにゆっくり腰をおろし光り輝くスクリーンを見つめる時間は、現実から解き放たれて映画の旅を満喫できる。そんな唯一無二のエンターテイメントです。


友達同士で「どんな映画が好き?」という会話が生まれる事も多いのではないでしょうか。

「スターウォーズが好き」「アベンジャーズが好き」「男はつらいよが好き」

うんうん、なるほど。どれも良いですよね。

「戦争映画が好き」「派手にドッカーンとか爆発するのが好き」「恋愛映画が好き」

個別のタイトルだけじゃなく、ジャンルが好きな方もいらっしゃいますね。


※特報ですが鴨江アートセンターの開催日が間違えています。

12月11日・12日が正式です。ご注意ください。


さて、jimottomall編集長タテイシもこの会話に混ぜてもらうと「実験映画が大好きですっ!!」

えっ!? 何のこっちゃ?って。

映画ってシネコンで流れるようなものだけじゃなく、インディーズで実験的な映像表現をする作家が世界には多くいらっしゃいます。

もちろん作品ごとに好き好きはありますが、映像でしか表現できないサイケデリックなイメージ。シュールな絵画の世界に飛び込むような没入感は、「何だかわからないけど強烈な映画体験をした」感覚が心の中に深く刻まれます。


今回は日本の映像作家、岡部道男を中心に、ゼロ次元・告陰・おおえまさのりの貴重な映像を東京(三鷹・渋谷)、京都、浜松で上映するアンダーグラウンドな映画の祭典『アンダーグラウンド・シネマ・フェスティバル』を紹介します。



アンダーグラウンド・シネマ・フェスティバルを企画されたのは、アンダーグラウンドな映画を中心としたデジタル・シネマテーク"Art Saloon/アート サルーン"の鈴木章浩さん。浜松出身の方です。

浜松ではなかなかこういう上映会の機会も少ないもの。浜松で開催する事に対して「自由な映像表現があってもいいじゃないか。ぜひ浜松の若い人にもしってほしい!!」と語られていました。

大手配給の映画と違い、このような映画は自分で探さないとなかなか見つかりません。

とはいえ、こういった実験性の高い映画が存在する…という事すら知らなければ、その表現が面白かったとしても情報に行き着く事は叶いません。

この世界を知り体感することで、表現することの扉が開くキッカケになればと嬉しいです。



アンダーグラウンド・シネマ・フェスティバルでは、1960年代より、美術、映画、文学と多彩な活動を続け、2020年9月に82歳で永眠した”アングラの巨匠”岡部道男さんの全作品をデジタルリマスター版で一挙公開する、貴重な体験ができるプログラムです。また、映画に登場する、ゼロ次元、告陰、おおえまさのりの貴重な映像作品も同時上映します。

様々なアートがジャンルを超えて融合した、60年代アンダーグラウンドの熱狂を、時代を超えて、この機会にぜひ体感してください!

(東京と浜松では、ポスト・アンダーグラウンドの映像作家・中村雅信も特別上映します。)


岡部道男(1937-2020)

 1960 年代初期より美術家として活動を始め、ネオダダなどの前衛芸術家たちと交流しながら独自の美術作品を発表。’67年には、アメリカのアンダーグラウンド映画に大きな影響を受け、映画製作を開始。70年代後半までに6本の16mmと1本の8mm映画を制作した。スーザン・ソンタグが“キャンプ”と呼んだ独特の美意識を独自の解釈で昇華したその作品は、唯一無比のアンダーグラウンドな世界を作り出している。映画と並行して、ラジオドラマや小説の分野でも活躍。ノスタルジーと怪奇幻想が入り混じる幻想小説を発表した。

 近年には海外で映画が再評価。長編『クレイジーラヴ』は世界の映画祭で多数上映されている。2020年9月永眠。2020年11月には米国でネット配信による追悼上映が行われた。


 

上映作品


岡部道男

『天地創造説』 1967/26分/白黒/デジタル(16mm)

『クレイジーラヴ』 1968年/97分/カラー/デジタル(16mm)

『歳時記』 1973年/68分/カラー/デジタル(16mm)

『貴夜夢富(キャンプ)』 1970年/45分/カラー./デジタル(16mm)

『シロよどこへいく』 1970年/20分/白黒/サイレント/デジタル(8mm)

『少年嗜好』 1973年/12分/カラー/デジタル(16mm)

『歳時記』 1973年/68分/カラー/デジタル(16mm)

『回想録』 1977年/22分/デジタル(16mm)



ゼロ次元

『いなばの白うさぎ』

監督:加藤好弘 1970年(スペシャル・エディション 2017年)/46分/カラー・白黒(2面マルチ)/デジタル(16mm)

photo:©︎ゼロ次元・加藤好弘アーカイヴ



告陰

『幻のブラックフェスティバル 新宿番外地編』+『10月21日 夜 新宿』

監督:末永蒼生1968年(スペシャルエディション2021年)/10分/白黒(2面マルチ)/サイレント/デジタル(16mm)


『ベトナム反戦・安保粉砕・沖縄闘争勝利・佐藤訪米阻止統一行動』

監督:末永蒼生1968年/3分/白黒/サイレント/デジタル(16mm)



おおえまさのり

『GREAT SOCIETY』 1967年/17分/パートカラー/デジタル(16mm)

『BETWEEN THE FRAME』 1967年/10分/カラー/デジタル(16mm)



中村雅信 ※東京・浜松のみ特別上映

『ANOTHER LIFE』1976年/11分/カラー/デジタル(8mm)

『奇病Ⅰ』1977年/3分/カラー/デジタル(16mm)

『北京の秋』1978年/25分/パート・カラー/デジタル(16mm)

『SUMMER IS GONE』1978年/30分/カラー/デジタル(16mm)

『生き埋めにされるフィルム達に・第4部「COLLAGE」』1989年/20分/カラー/デジタル(16mm)

 

アンダーグラウンド・シネマ・フェスティバル > 公式サイト


Aプロ)岡部道男『天地創造説』『貴夜夢富』『少年嗜好』(上映時間:97分)


Bプロ)岡部道男『クレイジーラヴ』+告陰『幻のブラックフェスティバル 新宿番外地編』ほか(上映時間:100分)


Cプロ)岡部道男『歳時記』『回想録』(上映時間:90分)


Dプロ)ゼロ次元『いなばの白うさぎ』+おおえまさのり『GREAT SOCIETY』『BETWEEN THE FRAME』+岡部道男『シロよどこへいく』(上映時間:92分)


Eプロ)中村雅信『ANOTHER LIFE』ほか5作品(上映時間:89分)※東京、浜松のみ上映



浜松会場

日時/12月11日(土)、12日(日)  会場/浜松市鴨江アートセンター


●12月11日(土)

 Aプロ)13:00~  Bプロ)15:30~  Dプロ)18:00~


●12月12日(日)

 Bプロ)13:00~  Cプロ)15:30〜  Eプロ)18:00~


※期間中トークショー予定 ※各回入れ替え制


入場料/前売り・予約:1,000円、当日:1,300円

オンライン予約>こくちーず

メール予約・問合せ>daisaq-ina@i.softbank.jp  090-1280-7409(稲垣)


 

その他、東京・京都でも上映会が行われます。

詳しくは公式サイトをご確認ください。


東京・三鷹会場

11月22日(月)・23(火・祝)

会場:SCOOL


京都会場

12月1日(水)、2日(木)、3日(金)、4日(土)、5日(日)

会場:ルーメン・ギャラリー


東京・渋谷会場

12月27日(月)

会場:ユーロライブ


 

貴重な映像体験。浜松のアングラ達よ。ここに集えっ!!

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