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  • h-tateishi

kihakkaが織りなす不思議な空間。「すくう、こぼれる」を体験してきました。



以前、jimottomallでも取り上げた尾張町にあるみかわや|コトバコ。


通りに面したガラス貼りの入り口からは、黄色い糸がそこかしこに張り巡らされている事に気がつきます。

工事中?? ではありません。

現在、みかわや|コトバコでは、現代美術家、ジュエリーデザイナー、染織家。異分野作家3名によるインスタレーション「すくう、こぼれる」展が開催されています。



印象的な黄色い糸は水糸。

建築現場などで水平を取るために用いる糸です。

この糸が染色体のように輪になって編まれ、店内を波の様に(風の様に)緩やかに、時に緊張感を感じる様に、張り巡らされています。

 

ゆっくり観察していきましょう。糸は色々な表情をしています。

跳ねるような曲線を描いた糸、滝の様に編まれた糸。その中にはイタズラのように隠されたものもあります。

写真にもヒントはありますが、敢えて言葉にはしません。ぜひ会場で見つけてみてください。



「綺麗だな」「気持ちいいな」

感想は100人いれば100通りの感じ方があるとおもいます。

「よくわからない」それも正解。

よくわからなければ、勝手に想像を膨らまして物語を作って見るのもオススメですよ。



kihakka(キハッカ)は、現代美術家の夏目とも子さん、ジュエリーデザイナーの白尾由美さん、工芸染織家の中村美喜子さんからなるプロジェクト。

2020年の春頃にkihakkaを始動。コロナ禍の状況もありinstagramで作品を公開していました。

今回の「すくう、こぼれる」は、kikakkaとしては初めてリアルにお客さんを招き作品を体感できる試みです。

金・土はランチ営業もあり、作品を眺めながら(或いは作品の一部になって)食事をしたり、談笑するのも面白いもの。

また、前の通りを行き交う人が、「何かやっているのかしら?」と覗いてみたりする事があるらしく、いつもと違った空気感がみかわや|コトバコに流れているようです。



jimottomall編集長タテイシ家がこちらにお邪魔したのは、日曜の誰もいない静かな時間でしたが、静かにゆっくりと作品を観ることはできたものの、せっかくだったら沢山の人が行き交う日の方が面白かったかな? とも感じます。

まぁコレも人それぞれ。

色々な見方をしていただけたら楽しいんじゃないかな?と思います。



会期中には作家の想いを紐解くトークイベントやワークショップもあるようです。

  • 7/18(日)14:00〜約1時間 アーティストトーク

  • 7/22(木・祝) kihakka × 村上製本ワークショップ「せんのほんを作ろう」

  • 7/22(木・祝) kihakka × おやつの紀行ワークショップ「きらきらを持ち歩こう」

全て予約制で既に満席の回もあります。興味のあるかたはこちらをご覧ください。


展示会記録集「すくう、こぼれる」も限定30部で予約受付中。先着順です。

作品の余韻を感じていたい方にぜひどうぞ。



「すくう、こぼれる」とはいったい何なのでしょう。

この作品から、どのような会話が産まれるのでしょう。

そんなことを考えると、少しニヤついてしまいませんか?



 


​「すくう、こぼれる」展と並行し、みかわや|コトバコから徒歩で約15分ほどの場所にある鴨江アートセンターでは「  、すくう」という展示も行われています。

階段踊り場のニッチスペースを利用した静かな展示です。こちらもどうぞお楽しみください。


 

「すくう、こぼれる」展

2021年7月9日(金)〜25(日)

10:00〜18:00(休み 火・水・木)※22日(木/祝)オープン



kihakka(キハッカ)



夏目とも子/現代美術家



白尾由美/ジュエリーデザイナー



中村美喜子/工芸染織家


 

みかわや|コトバコ

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