動物とは、植物とはなんでしょう。
その境界はどこにあるのでしょう。
ちょうど最近「キノコは植物というよりも動物に近い」とかニュースで見たのですが、植物の不思議に興味がムクムクと芽吹いてきた今日このごろ。
偶然にもこんなキモチにフィットする企画展が始まったので、さっそく行ってきました。
場所は浜松市曳馬中学校を西に向かい、高架をくぐった先にあるギャラリーあ。
こちらは普段は天野寛志建築計画事務所という建築事務所ですが、ギャラリーとして不定期に企画展を開催されています。
今までも、わたしたちのたべもの展としてトマトや大根を取り上げた企画展。世界の赤ちゃんが食べている離乳食を扱ったFOOD & BABY 世界の赤ちゃんとたべもの展など、他のギャラリーとはちょっと違った目線で生活に身近なモノコトを展示・紹介される企画が多いので、我が家でもマメにチェックしています。
今回の企画展は「Circulus 循環するものたち」展。
Circulusと辞書で引くとラテン語で円という意味があるそうです。
地球の自然が永い年月をかけて進化した循環は、人間が2択で語れるほど容易ではなく複雑に絡み合っています。
人間の線引きした基準「動物」「植物」という二択に相反するような、動物のような植物=食虫植物。
その世界に存分に惹き込まれます。
地面から水を吸い光合成をし、そして食虫植物は虫も食べます。
人が考える常識とは逆をいくようなその生命体は、見た目も個性的でちょっとエロティック。
肉体を感じさせる様なシルエット、うねる血管のような模様、ツヤっとした肌、毒っ毛のある表情。
こう言ってはなんですが、僕が虫なら寄り付いてしまうのもわからないではない…。
パクッ!! あっ食べられたっ!! …おっと、妄想してしまいました。
食虫植物と言えば、ハエトリグサやウツボカズラが割とポピュラーだと思うのですが、会場ではその種類や虫の捕食方法の多彩さに驚きます。
この食虫植物を展示・販売するのは、静岡県袋井市出身の植物コーディネーターmadogiwaさん。
自宅には食虫植物を始め、さまざまな植物に囲まれて暮らしているとか。
モノを言わぬ植物との対話。ここから何が産まれてくるのでしょう。
instagramには不思議な植物の写真がアップされているので、覗いてみてその世界を想像するのも面白いです。
「Circulus 循環するものたち」展の会期は7月11日(日)まで。
火・水・木はお休みですのでご注意ください。
会期中、焼菓子モモさんの米粉のヴィーガン焼菓子が販売しています。
そちらも一緒にお楽しみください。
植物という視線を通して、生きるということ。
生命力の神秘を見せつけられたような企画展の紹介でした。
ギャラリーあ 「Circulus 循環するものたち」展
会期/2021年6月26日(土)〜7月11日(日) [close 火・水・木]
時間/月・金 16:00〜20:00/土・日 13:00〜18:00
会場/[ギャラリー あ] 天野寛志建築計画事務所1F
住所/浜松市中区曳馬5-4-65/遠州鉄道曳馬駅より徒歩5分/駐車場6台
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