みなさんは隧道(すいどう・ずいどう)ってご存知ですか?
隧道とはトンネルの別名称。とくに意味の違いはありませんが、昔はトンネルのことを隧道と呼んでいたそうです。
jimottomallイチ推しの隧道といえば、掛川にある岩谷隧道(いわやずいどう)。
ネットでこの隧道の画像を一目見たその日から、僕の心に恋の花が咲いてしまいました。
Google Mapでも詳細な場所が表示されなかったこと(※1) や、日々の忙しさで現地まで行く時間が作れなかったのですが、このたび初めて握手会(※2) に参加できました。
気楽な気持ちで遊びにいったつもりが、とんだ塩対応(※3) をされたことも含み、どうぞお楽しみください。
(※1) 最近、Google Mapに表示されたようです
(※2) 岩谷隧道に行ってみるという意味
(※3) 超危険な目にあったという意味
岩谷隧道が建設されたのは1926年。
こうみえて、掛川市が管理しているれっきとしたトンネルです。
ナビで岩谷隧道の所在地「静岡県掛川市上西郷981-1」を入れて車を走らせます。
国道1号線を走り、掛川西郷ICで降りて約10分。
大通りを離れ少し奥まった道に、岩谷隧道の入り口があります。
山に向かって車で登っていくと、軽自動車以外は通行できないという看板がありました。
以前にYoutubeで軽自動車で隧道を通過する動画を見たことがあったので安心して、そのまま車で通行したのが地獄への始まりでした。(※jimottomall編集部の車は軽自動車です。)
隧道への道を登っていくと、すぐに道幅は極端な細さになります。
左右のタイヤがギリギリ道に乗っている感じ、道は山道特有の少し濡れて滑りやすい状態で、少しズレただけで脱輪してしまいそう。
すでに心の危険信号は赤が灯っていたのですが、「そのうちUターンできるスペースがあるだろう」という根拠のない自信がアクセルを踏み込み、なんとか隧道入り口に到着しました。
「何でこんな道を車で登るんだ。」
はい。最もな意見だとおもいます。
隧道の入り口と大きさの対象比較をするために、車と一緒に撮影すればわかっていただきやすいと思ったんです…。
しかし…現実とは残酷なもので、とてもUターンをするだけの広さはありませんでした…。
どうやって帰ろう…。
考えれば考えるほど暗い気持ちになります。
こういうときは現実逃避が一番ッ!!
まずは大きさの比較のために記念撮影をしてみました。
いかにこのトンネルが小さいかわかっていただけますでしょうか。
jimottomall編集長タテイシが全力の笑顔でモデルになっていますが、内心は泣きたい気持ちでいっぱいです。
せっかくなのでトンネルの内部に入ってみました。
編集長タテイシは身長が168cmなのですが、少しジャンプすれば天井に頭をぶつけるくらいの高さです。
正円の筒状のエリアを抜けると、洞窟のような場所に入っていきます。
天井はこの隧道内で一番低く、自動車などがぶつからないように、蛍光塗料が塗付されています。
そして最後は天井が高いエリアが広がります。天井が高いぶん道幅が狭く感じ息苦しく感じます。
入り口から出口まで終始狭く暗く、小さな息づかいさえも反響するので不気味です。
光の先にはやっと出口。
こっちから見ると完全に洞窟のような見た目ですね。
隧道は堪能することができたのですが…。問題はここから。
あの狭い道幅を今度はバックで帰らなければなりません。
脱輪してしまえば帰れない可能性もあります…、下手をすれば崖の下に車ごと真っ逆さま。
笑い事ではなく"カイジ鉄骨綱渡り勝負編"の気分です。ざわ…ざわ…
バックのモニターとドアミラーを交互に確認し、30cm降りたら10cm登って角度を調整。ゆっくりゆっくり降りていきます。
3度ほど脱輪しかけ、そのうち1度は走馬灯が頭の中をめぐり、やっと普通の道に降りることができた約30分の下り道。
珍スポットをナメてはいけません。公道に出た後も生きた心地がしませんでした。
こちらは関係ないですが、帰りに見つけた妖怪ウォッチのジバニャンらしきモノ。
ジバニャンは地縛霊だから、むしろこっちの方がリアルな見た目かもしれないですね。
このオブジェを見て少しだけ心が和みました。
岩谷隧道。他の方の紹介ブログなどを見ていると、隧道内部に小部屋のようなものもあるらしいです。
正直なところ今回は気持ちが追いつかず、それどころじゃなかったので、隧道内に長居しなかったのですが、もし興味のある方がいらっしゃいましたら行ってみてください。
その際は、徒歩での通行をオススメします。
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