チンチンドンドンチンドンドン♪ 太鼓や管楽器の音色。
ド派手な衣装を着て、演奏しながら町をねり歩く不思議な光景。
皆さん、チンドンヤを観たことはありますか?
何となく知ってはいるけど、生で観たことのある人は少ないかもしれません。
何か楽しそうなことが始まるようなワクワク感と、少し哀愁のある曲調。
jimottomall編集長タテイシはチンドンの魅力に惹かれた1人。マニアとまでは言いませんがCDを購入したり、たまにチンドンヤの情報を聞きつければ見に行ったりしていました。
昭和に全盛期だったチンドンヤという文化。
令和の今、都市部ならまだしも、浜松というローカルな地域ではあまり見かけることはないもの。
「浜松にはチンドンヤがないのかなぁ〜」…と思っていたら、浜松にもいくつか存在している事を知りビックリ!!
今回はチンドンヤ浜松花蝶ちんというグループの座長 正岡しのぶさんにお話を伺う機会をいただきました。
それでは始めていきましょう。チンチンドンドンチンドンドン♪
チンドンヤ浜松花蝶ちんは結成して18年。
2005年に正岡しのぶさんのお父さんが結成し13年間座長を務めた後、2代目の座長として正岡しのぶさんが引き継ぐことになりました。
メンバーは現在、座長を含めて5名。
活動範囲は多岐にわたっていて、結婚披露宴や、パーティーの余興。お店のオープンや周年祭、敬老会など様々です。
アコーディオン、チンドン太鼓、大太鼓、テナーサックス、クラリネットなどを使って、昭和歌謡や演歌などご年配の方もお馴染みの曲から、アニソンなどの子供が好きな曲まで幅広いレパートリーを演奏されます。
同窓会に出演依頼があったときは校歌を演奏されたこともあるとか。色々な曲を演奏されるんですね。
(※チンドンヤ花蝶ちんは社会貢献事業団に対し、謝礼の一部を毎年寄付されているそうです。)
ところでチンドンヤ。
なぜチンドンヤと呼ばれるかはご存知ですか?
さっきからチンチンドンドン♪と書いているので既にお気づきかとは思いますが、チンドン屋の音楽の特徴でもあるチンチンドンドンの音を出す楽器。これを『チンドン太鼓』と呼びます。
ちなみにこのチンドン太鼓は自作っ!!??だそうです。ス、スゴイ。(昔に使っていたチンドン太鼓は古くなってしまったため、新しく作り直されたそうです。)
前面にある"浜松花蝶ちん"の屋号は、先代のお父さんの頃に作ったものを使用。
お父さんの想いは引き継がれていきます。
細江町のベル21での演奏。この日はゲストの方もメンバーに入られています。
重い衣装を着て演奏しながら歩くのはすごく大変だと思うのですが、そんな事を微塵ともかんじさせずにお客さんにニコニコと笑顔を振りまきながら演奏する姿はチョウチョのように華やかで見ていて楽しくなっちゃいます。
コンサートホールやライブハウスでの演奏とは違い、いつも見慣れた商店街やお店が非日常な舞台へと変わって見えるのも魅力。
なかなか世知辛いニュースが飛び交う昨今、老若男女ご年配の方からお子さんまで、性別や年代を超えてみんなが笑顔になれる。一緒に見て一緒に楽しめる。そういうコンテンツは、今の時代になかなか貴重ではないでしょうか。
今後の予定として、チンドンヤ浜松花蝶ちんは浜松市内の小学校で放課後児童会の子供たちに演奏する予定があるのですが、こちらは一般公開をする予定はないので校名は開かせません。
チンドンヤ浜松花蝶ちんへの出演依頼・お問い合わせは、座長の正岡しのぶさんのSNSへメッセージをお願いします。
〈Facebookの場合〉
「正岡しのぶ」で検索。もしくはこちらをクリックし、メッセージをお送りください。
〈Instagramの場合〉
「shinobumasaoka」で検索。もしくはこちらをクリックし、DMをお送りください。
また、チンドンヤ花蝶ちんの出演情報もInstagramで更新される事がありますので、ぜひフォローをお願いいたします。
正岡しのぶさんは、チンドンヤ浜松花蝶ちんでの顔とは別に、アコーディオン奏者としてソロやユニットで演奏されます。
チンドンヤとはまた違った魅力の演奏を楽しめます。
下記のスケジュールで演奏される予定がありますので、お近くの方はぜひいらしてください。
8月25日(水)
愛知県岡崎市しょうやの杜にてミュージックカフェ
アコーディオン、バイオリン、ピアノによるコンサート
11:00〜 14:00〜 各回休憩含む約1時間。
入場料/1,500円
8月29日(日)
愛知県みよし市カーデンホールにて
アコーディオンとドラムユニットMAAASAライブ
14:00〜 投げ銭制
アコーディオンとドラムユニットMAAASA
また、正岡しのぶさんは浜松市のシルバーサポート事業であるシルバーサポーターをされています。
また、浜松市内に住む高齢者への生きがいづくり、介護予防などを目的とした支援員としても活動しています。
ミュージシャンに社会貢献に多方面で積極的に活動をされる正岡しのぶさん。とても魅力的ですね。
〈正岡しのぶ 出演経歴〉
NHK静岡人
とびっきり静岡
静岡SBSラジオ
ケーブルテレビ
FM静岡
中日新聞
静岡新聞
中京スポーツ新聞
天竜浜名湖鉄道御殿場高原ビール列車
結婚式
お葬式
最後に、チンドンヤをやることの魅力や楽しみを正岡しのぶさんにお聞きしました。
「普段の生活とかけ離れた衣装と化粧を身につけることで別人になれるところかな?
みんながこちらを見てくれたり自分に関心を持ってくれるということもやりがいの一つですね。
お客様の期待感が満足されたら次のワンランク上を求められるという充実感と達成感と期待に答えなきゃという使命感。
形がきまっていない、形がないものだからこそおもしろいですね。」
チンドンヤとは、その場その時いる人達に観てもらい喜んでもらうことで、その場所が活気づき成立するもの。
突然現れたチンドンヤに、徐々に笑顔になっていくお客さんの視線の先には、常に向上心を持ち、より楽しんでもらおうとする正岡しのぶさんの姿があります。
定型的なパフォーマンスではなく、アナログに実直に丁寧にその場の雰囲気を盛り立てるチンドンヤ。決まった形のないライブ感が魅力や楽しみなのだと、お話を聞いて感じました。
どうでしょうか。多少でもチンドンヤの魅力が伝わったら幸いです。
ほら、想像してみてください。
近所の商店街の向こうの方から、チンチンドンドンと音をたて派手な仮装をしたチンドンヤさんが来たら…って思うと…、ちょっと特別な1日になった感じがしませんか?
地元のチンドンヤ。jimottomallは応援していきたいと思います。
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